僧侶の紹介

水野 天結(みずの あゆう)

  • 1970年生まれ。
  • 平成28年出家
  • 平成29年高野山にて修業

私の家はいわゆる在家で、お寺とは無縁の一般家庭です。
祖母が神道を信仰していた事もあり、祖母の家には大人の身長ほどの立派な神棚がありました。夏休みや冬休みに祖母の家に遊びに行くと、時々神棚の両脇の蝋燭の1つが、龍の形になっている事があり、祖母に聞いた事があります。「この蝋燭はどうやって作るの?」「作ってるんじゃないんだよ。龍神さんが怒ってるんだ。」真っ直ぐの白い大きな蝋燭が、ご祈祷をしていると龍の形になる事があるというのです。まだ子供でしたので、祖母は私をからかったのかもしれません。ですが、祖母から聞く狐憑きや、龍神様の話がとても興味深かったのを覚えています。その祖母は、私が小学校6年生の時に亡くなりました。

大人になってから私は、ミニチュアダックスフンドを飼いました。子犬の時に初めてお墓参りに連れていった時の事です。車から降りて、リードをつかむ前にダッシュして霊園の中に走っていってしまいました。広い霊園の中で迷子になっては大変なので大声で名前を呼びながら追いかけましたが追いつきません。子犬はあるお墓の前まで行くと、階段を上がって墓石の横から顔を出して私達が来るのを尻尾を振って待っていました。そこは祖母が眠るお墓でした。生まれて初めて行った霊園でなぜうちのお墓がわかったんだろうと今でも家族の話題にあがる不思議のひとつです。

私は、32歳の時仕事でも家でも辛いことばかりで、もう死んでしまおう、明日死のうと思って寝た夜、夢に祖母が出てきました。私が死のうとしている事を見守っていた祖母が助けようと夢に出てきたのか、それとも私自身が無意識に祖母を夢に登場させて自分自身を救おうとしたのかわかりません。ですが、私の心の中にはいつも祖母がいました。今自分が生きているのは祖母のおかげです。

心の支えになる人がいると人間は頑張る力が湧いてきます。友人だったり家族だったり、亡くなったご先祖様だったり。一人で悩みを抱えずに、悩みを吐き出して欲しいと思います。自分には八方ふさがりに見えても別な人から見ると打開策が見つかったりするものです。

  • ご相談お問い合わせの方はこちら
  • ご相談アクセス